2014年10月25日

PIONEER MINIDISC RECORDER MJ-P5


パイオニアのMDデッキ初号機である“MJ-P5”です。これはパイオニアのコンポ「セルフィー(SELFIE)」シリーズのオプションとして発売されたMDデッキであるようです。
これは部屋を整理していたら出てきたもので、確かハードオフのジャンクで見つけて、あまり見ないMDデッキだからと一目惚れで購入したと記憶しています。価格は500円だったと思います。
ちなみに動作は問題なく、快調に動作します。





しかし、このMDデッキ「PIONEER」のロゴもエンブレムではなく、印刷でのものですし、デッキ本体のデザインやフロントパネルのフォントがどうもパイオニアらしく見えません。











それもそのはず、このMDデッキはシャープが発売していた“MD-R1”というデッキのOEMだったのです。写真は音元出版「デジタルサウンドMD」という雑誌に掲載されていたカタログの写真ですが、重さや大きさがほぼ同じなのに注目。価格はOEM元のシャープ“MD-R1”が8万なのに対し、本記事で紹介したパイオニアの“MJ-P5”は何故か5万9千という安めの価格設定であったようです。
専用のリモコン。型番は“CU-MJ001”。このデッキを購入した時はリモコンが付いていませんでしたが、リモコンが無いと前面ヘッドホン出力の音量が調整できないというふざけた仕様のため、某オークションにて200円で購入。
ちなみに、普通リモコンの電源ボタンといえば上の方に配置されているのが普通ですが、このリモコンでは左下に配置されており、大変操作しにくいです。


裏面のパネル。“PIONEER”のロゴも古いものなので「パイオニア株式会社」の社名表記も古いものになっています。個人的にはこの旧ロゴの方が好きです。生産国は日本ではなくマレーシア
光デジタルは入力と出力1系統づつ装備、同軸デジタルは入力のみ用意されています。入力は本体もしくはリモコンの[INPUT SELECT]で切り替えられるので実質デジタル入力は2系統あります。




前面ヘッドホン出力で聴いた感じの印象はなかなかいい感じで音の悪さもそんなに感じられません。歴代シャープのポータブルMDを使用してきた自分にとって、シャープの音質と相性が良いみたいです。

PIONEER MJ-P5



種別ミニディスクデッキ
OEM元MD-R1(シャープ)
発売日1995/12
価格(当時)59,000
文字表示カタカナ・英数・記号(本体)
ATRAC Ver.
MDLP/Hi-MD×/×
入力光デジタル入力/同軸デジタル入力/アナログ入力
出力アナログ出力/ヘッドホン
使用電池-
電源AC100V 11W 50/60Hz
備考サンプリングレートコンバーター内蔵

2014年10月21日

金塊型の…?

リサイクルショップで見つけた金の延べ棒(金塊)。もちろん、本物ではありません。
一見飾り物にも見えるこの金塊は一体何でしょうか?










その答えは反対側にしてみるとわかります。実はこれ、金塊型のMP3プレイヤーだったのです。
本体にはメモリを内蔵しないタイプで、MP3ファイルを入れたマイクロSDカードもしくはUSBマスストレージ対応のUSBメモリに対応しています。
電池は内蔵で付属のケーブルを使って充電できます。



マイクロSDカードは32GB(microSDHC)まで対応。しかし、このMP3プレイヤーは曲数表示を備えていない上、フォルダスキップもできない仕様のため、1曲づつしか進めることができません。従ってこのタイプのプレイヤーの場合使用できる容量が大きくなれば大きくなるほど、曲送りが地獄になってきます。
正しい使い方としては容量の少ないカードにジャンル別などの区切りで数枚切り替えて使うのが正しい使い方なのかもしれません。

操作盤部分の拡大。操作ボタンはなんと3つのみ!真中のボタンが[再生/一時停止]で両端のボタンがそれぞれ[曲戻し]と[曲送り]で長押しで[音量(大)]と[音量(小)]になります。
左上がUSBメモリを差し込むUSBコネクタでその下がマイクロSDスロットになっています。USBミニB端子が見えますが、これは専用ケーブルを使用した充電/音声入力端子であり、パソコンに接続しても何も起きません。


ちなみに電源スイッチは普通にスライドスイッチを用いたタイプになっていて(写真右上)、このMP3プレイヤー、アナログなのだかデジタルなのだか、全くわかりません。
USBメモリを挿してみたところ。当然、上部がはみ出してしまうので、サプライズを狙うのであればやはりマイクロSDカードを使うのが無難でしょう。
ちなみに音は真ん中の『FINE GOLD 999.9』の辺りがスピーカーになっていて、ヘッドホンを接続しなくても単体で遊べます。
やはり、見た目が勝負なプレイヤーのためかあまり音は良くありません。特にヘッドホンで聞くと音の悪さが際立ってしまうため、実質本体スピーカー専用と言えそうです。

専用のケーブルを使って、他のデジタルオーディオプレーヤーなどに接続すれば外部スピーカーとしても使用可能です。
今回は部屋に置いておけば、一発ネタとして使用できるMP3プレイヤーの紹介でした。

2014年10月12日

TOSHIBA gigabeat MEGF21

かつて東芝が発売していたデジタルオーディオプレーヤー“gigabeat”のFシリーズ「MEGF21」です。
このgigabeatは初代、MDプレイヤーの様な外形のGシリーズに続く3世代目に当たるモデルです。
メディアは当時(2004年)主流だったハードディスクタイプで本記事の“F21”では20GBのハードディスクを内蔵しています。
そこそこ音質も良く、機能面も良かったため一時期よく使っていました。



この頃のハードディスクタイプのデジタルオーディオプレーヤーでは6GB未満の機種ではコンパクトフラッシュサイズのハードディスクを使い、10GB以上の機種では東芝の1.8インチハードディスクを使っていたため、大きさは多少制限されていました。
横側。操作の基本はオモテにある十字の“プラスタッチ”というタッチボタンの一種を使って操作します。それ以外は側面のボタンのみで大分シンプルになっています。
側面のボタンは左(上)から「電源」、「メニュー」、「音量」になっていて、その次のボタンはAボタンと言われるボタンで任意の操作を割り当てることができます。



底面。パソコンとの接続は一般的なUSBのミニBタイプを使用。このケーブルは均一ショップ“ダイソー”などでも入手ができるので非常に利便性が高いです。gigabeatでは代々PCとの接続はこのタイプだったので重宝しました。
真ん中のコネクタはクレードルとの接続で、左のスイッチは内蔵バッテリのON/OFF。このgigabeatにはリセットボタンが無いため、このスイッチをOFFにすることでリセットされます。


また、長時間使わない時はこのスイッチをOFFにしておけば、内蔵電池の過放電状態を防ぐことができて長持ちするでしょう。ACアダプタの接続はこの側と反対側に付いていて、これまた汎用性の高い、EIAJ極性統一プラグが用いられており、PSPなどのアダプタが流用可能です。
裏側。この頃はまだ日本製。ロゴが見えますが、Windows Media Playerにも搭載されていることで知られる“SRS WOW”エフェクトを搭載しています。






このgigabeatで好きだったのが壁紙機能で、内蔵されている5種類のものの他に3つの壁紙がプリセット可能です。
取り込みは写真の取り込みと同じ方法で行い、壁紙目的の場合はこのgigabeatの画面サイズと同じ320×240(QVGA)にしておけばフィットしていい感じです。







表示モードを“壁紙のみ”にすれば、再生時でも壁紙のみの表示にすることが可能です。さすが東芝、わかっていらっしゃるw。







システム情報の画面。普通デジタルオーディオプレーヤーと言えば、現在入っている曲数や残りの容量を表示するものですが、このgigabeatでは聞いた曲数が記録されていくという他にはあまり見ないものです。
これでどれだけgigabeatを使い倒したがわかるというわけですw。



ちなみにこのgigabeatは音楽データが暗号化されているため、専用の転送ソフトである“gigabeat room”で転送する必要があります。
しかし、このソフトはWindowsXPまでの対応であり、ダメ元でWindowsXP版をインストールしようとソフトを探してみるも紛失してしまった様子。
そこで、東芝に助けて~。ってメールを送ったら、Windows Vista/7対応のgigabeat room無償で送ってくれました。こんな10年前のプレイヤーのソフトを今でもタダで送ってくれるとは東芝神対応過ぎます…。


送られてきたソフト。これ実はCD-Rであり、受注があったらその度にCDに焼いて発送している模様です。その為か送付メール着後、届くのに多少時間がかかりました。
どうでもいいですが、CD-Rは太陽誘電製でした。





ソフトをインストールしてみた。バージョンは「3.040 JP」となっており、これがWindows 7対応版のようです。CDには64bit版も入っており、x64ユーザーにも対応。ここも素晴らしいところです。
これでこのgigabeatももう少し延命できそうです。というか、ここまで使えば壊れるまで使えるかもしれません。





このgigabeatはファームウェアが音楽データなどと同じハードディスク内に格納されており、間違ってハードディスク自体をフォーマットしてしまうと起動できなくなってしまうので要注意です。
フォーマットする時は“gigabeat room”付属のフォーマットツールを使用するか、写真の「GBSYSTEM」というフォルダをバックアップしてからフォーマットすることです(このフォルダにファームウェアが格納されている)。
なお、このプレイヤーを中古で入手した時もこのフォルダが削除されている状態だと、起動すらしないので要注意です。誰か同機種を持っている友達からこのフォルダを貰わないと起動できません。

2014年10月1日

コードレスハンディクリーナー YDC-643

某イ○ンでハンディクリーナーを物色している時に見つけた、おもちゃのようなハンディクリーナー。昔から部屋をちょこっと掃除する用の掃除機が欲しかったので購入してみました。
価格は1080円。普通のハンディクリーナーだと2~3000円くらいしますけど、さすがにこの小ささですからね。







パッケージ(のかけら)。これは様々な家電機器を発売する“山善”の製品で取説は付いておらず、このパッケージの台紙が取説になっています。
これを購入した○オンでは保証書に貼るシールみたいなのが付いてきましたが、このハンディクリーナー自体に保証書は無い。つまり無保証



電源は手軽な単3・4本。取説では『単3型アルカリ電池×4本』という記載があるものの、充電式電池はダメとは書かれていないのでニッケル水素電池なども使用可能ではある模様。






ダストケースを開けてみたところ。フィルターは不織布を縛り付けただけのシンプルなもの。破れてもティッシュペーパーと輪ゴムがあれば修復可能っぽいね。






分解してみた。構造はモーターとスイッチが電池ボックスにつながっているだけの値段に見合った構造になっています。
モーターは一応大型のモーターが付いていて、マブチモーターの相当品と換算するとRS-380ぐらいだろうか。





しかし、このハンディクリーナー、単3電池4本だけあって吸引力はアレだ。amazon.co.jpのカスタマーレビューを見ても『吸引力は無いが音が静か』とあるように、この掃除機自体、自分が求めているものとは違う次元にあるみたいです。
そこでこのハンディクリーナーを改造し、ラジコン用の7.2Vバッテリーを付けてパワーアップを図ってみる。単純に単3電池4本とサブCセル6本では容量はともかく、電圧は上がるので吸引力は上がるのではないかと思ったのです。




ラジコン用の7.2Vバッテリーはメーカー問わず、タミヤタイプのコネクタを使用しているので、模型屋やラジコン屋に行って写真のようなバッテリーコネクタを買ってくればOKです。
自分が購入したのはタミヤ純正のものですが、他メーカーのものでも金メッキコネクタ仕様になったものなどがあるので、好みのコネクタを買うといいでしょう。



コネクタは電池ボックスの部分に直接ハンダ付け。取り付けの際はショートしないように注意です。







元通りに組み立てて完成。
やはり、単3電池4本の時とは音が倍になって吸引力が飛躍的に向上しました。その威力は500円玉を優に吸い取れる程。
ただ、欠点はバッテリーが大きいこと。もちろん元の電池ボックスには収められません。現状では片手にバッテリー、もう片手に掃除機と言った感じです。



妥協案として下側にバッテリーを取り付けて輪ゴムで縛ってみた。これはちゃんとした電池ボックスを作成する必要がありますね。







※:このような改造行為はメーカー保証外の行為になりますのでマネをされる際は注意願います。ってかこのハンディクリーナー自体、保証が無いですね。でも、この改造を行ったことでモーターが火を吹いたりしても知りませんよ、ということでお願いします。