2014年9月25日

ドカベンカセット

このビデオカセット、見たことが無い方がいるのではないでしょうか?それもそのはず、このカセットは松下電器産業(現・パナソニック)が発売していた“VX方式”のビデオカセットテープです。
このVX方式は初期の家庭用ビデオ規格の一つで、当時松下グループの中で絶対権力を持っていた“松下寿電子工業(後のパナソニック四国エレクトロニクス、現・パナソニック ヘルスケア)”が独断で開発した規格であると言われています。



VHSテープとの比較。厚み・大きさも含め、VHSを大きく上回っていることがわかります。この大きさから、ドカベンカセットと称されることも多く、秋本治先生の漫画である“こちら葛飾区亀有公園前派出所”においてもこの名でカセットが登場し、デッキ(VX-2000)も登場したため、VHS以前のビデオカセット規格としてはVコードなどと比べると有名で知名度は高い方であるようです。



なお、デッキは四国で限定発売された“VX-100”という機種と、後に一般販売された“VX-2000”という2機種のみ。その後、松下電器産業の創業者である松下幸之助氏はVX方式ではなく、日本ビクターのVHS方式の採用を決定。ナショナルは“マックロード”というブランド名でVHSデッキを発売、ヒット商品となります。
テープの裏側です。上側の穴がヘッドが潜り込むための穴で、下側がテープのリールの巻き込みを行います。
それでは、その構造を見て行きましょう。






上側の穴部分です。普段はテープを保護するためのカバーが取り付けられており、カバーを取り除いています。
VX方式はVHS方式と同じヘリカルスキャン方式を採用していますが、VHS方式ではテープをカセットから引き出してヘッドに巻きつかせるのに対し、VX方式ではカセット本体にヘッドを潜り込ませるという方式を採用しています。写真の穴こそがヘッドが潜り込む部分であり、テープが螺旋を描いていることがわかります。


このテープを巻きつけた様子がα状に見えるため“α巻き”と呼ばれています。この方法を用いると、VHS方式のようにテープを引き出す必要が無く構造を簡素化できますが、テープに負担がかかりやすく、テープが絡まりやすかったり、切れたりするトラブルがあったようです。
テープを分解してみた様子。リールは2段重ねになっていて、上側のリールが送り側、下側のリールが受け側になっています。
それにしても、テープカビだらけですね。デッキがあっても再生したくないなぁ(w。
ちなみにこのカセットはごみの日に落ちていたのを発見、拾ってきたものです。デッキは残念ながらありませんでした。




記録した内容を消さないようにするには、カセット左下にある“誤消去防止キャップ”を取り外します。取り外したキャップは無くしてしまいそうで怖いです。











専用のビデオカセットは1990年頃まで売られていたようで、“90年秋・冬号”のカタログにて端の方に<VX-2000用>として紹介されていました。 この記事で取り上げた60分用のVZ-T60Nが3760円120分用のVZ-T120が5640円という高価な価格です。
ちなみに同じカタログで紹介されていたS-VHSテープの120分が1700円ですから、当時としても相当な価格差であったことが伺えます。それでもこのテープを買っていた人はいたのだろうか?

2014年9月18日

おかゆにかける和風カレー?

ここ最近の自分、歯茎が腫れてご飯が食べられませんでした。なので、毎日おかゆ生活。
おかゆとは言っても、白粥かそれに永谷園のお茶漬け海苔シリーズを混ぜて食べるということを繰り返す毎日。とても飽きてしまいます。
別件でスーパーを見ていると面白いものを発見。それが写真の“おかゆにかける和風カレー”でした。
これはマヨネーズでお馴染みのキユーピーが発売している介護食やさしい献立”シリーズのおかゆの具です。



介護食とは食べ物を咀嚼できないような障害を持っている人向けの食品のことで歯茎や舌でつぶせたり、噛まなくてものどを通させせられる食品のこと。要は今の自分に取ってピッタリのものだった訳です。
パッケージ裏。作り方としては、このパッケージごと熱湯へ1分間入れ、おかゆにかけるだけ。超シンプルなレトルトカレーって感じですね。


おかゆにかけてみましたw。なんだかマズそうに見えますが食べてみると普通にカレーでした。いつもカレーはバーモントカレーの甘口を愛用しているからか、味は若干辛めな印象を受けました。
この時おかゆを多く作りすぎてしまい、しばらく食べていたら元の白粥に戻ってしまいました(泣。次は気をつけないと…、と思っていたら、これ最近終売になったようで。これが最後の“おかゆにかける和風カレー”体験なのかもしれない。

2014年9月10日

“みはりんの電池コレクションブログ”再開のお知らせ

アクセス不通でありました“みはりんの電池コレクションブログ”でありますが、旧サーバを捨て、“Miharin HomePage”と同様、“wktk server”様のスペース上に移転して再開いたします。
旧サーバのバックアップを取っていなかったため(と、言うかバックアップを取る前にトラブルが発生してしまいました)、移転後の記事はGoogleキャッシュから救済して復元に成功しましたが、コメントは残念ながら復元出来ませんでした。
新しい“みはりんの電池コレクションブログ”のURLは以下の通りです。今度はトラブル無しで行きたいと思っておりますので、引き続きブログをお楽しみ頂ければ幸いです。
http://miharin.wktk.so/blog/

なお、“wktk server”様のアナウンスにもあります通り、ブログソフトウェア「WordPress」のセキュリティーホールを突き、ブルートフォースアタックもしくはアタックの踏み台に利用されるケースが多発しているようです。
“みはりんの電池コレクションブログ”もWordPressを使用しています。対策として、「Disable XML-RPC Pingback」プラグインを導入してXML-RPCのピンバック機能を無効化しています。








また、“wp-login.php”にもアクセス制限を掛けて特定ユーザー以外が管理画面にログイン出来ないようにする対策も施しています。

2014年9月8日

EDEC SD Repeater SDE-100

ハードオフで見つけた珍品。エデックのSDリピーターです。SDリピーターとはエデックが発行する英語教科書“PROGRESS IN ENGLISH”用のリスニング教材で、かつてはCDリピーターと呼ばれるCD-ROMを使った教材でありましたが、現在はSDカードを用いたものに変更されており、手のひらサイズでぐんと小さくなっています。
CDリピーターはソニーブランドのものとエデックブランドのものの2種類が存在しましたが、SDリピーターはエデックブランドのみとなっています。


裏側。このSDリピーターはCDリピーターの開発元がソニーであった経緯から、引き続きソニー製造であると言われています。現に銘板やシリアルナンバーの印字、ネジ部分の矢印などソニーのテレコなどに見られた特徴にそっくりです。
ちなみに生産国は日本。さすが定価2万円近くしているだけはあります。ちなみにこれはジャンクで324円でした。



ちなみに中には専用のSDカードが入っており、パソコン上で見てみると2つのファイルが入っていました。いずれも特殊形式のファイルで他のオーディオプレイヤーやパソコンでは再生できないようです。
また、このファイルを別のSDカードにコピーしてもプロテクトで再生できないようです(まぁ、当たり前ですね)。




それでは、普通の音楽ファイルは再生できないの?と言えば、そうでなく、SDカードに収めたMP3ファイルが再生可能とのこと。これを買った時は専用のSDカードしか使えないと思っていましたから、これは思わぬ収穫でした。さすが2万ry。
ただし、SDHCカードは非対応でSDカードの2GBまで対応しているようです。非SDHCカードの4GBは動作未確認ですが。



MP3再生時の液晶画面。液晶はドットマトリクスディスプレイですが、ID3タグなどは表示出来ず、曲数と時間表示のみという極めてシンプルな表示です。まぁ、これはオマケ機能ですからね。しょうがない点でしょうか。
ちなみに[REPEAT]ボタンを押せば一曲・全曲リピートが可能、電源を切っても電池やSDカードを取り外さない限りは再度電源投入で聴いていた曲の途中から再生できるリジューム機能も搭載しています。

改めて本体を見てみると、ボタンやスピーカー位置が往年のソニーのテレコにそっくりでオールドソニーファンには惹かれる物があります。恐らくではありますが、CDリピーターの後継機種ということで操作系が似通ったものになったためと推測されます。
2段テンキーもMDウォークマンの1号機(MZ-1)を彷彿とさせ、いいなぁ…。



最後にリスニング教材として使わずに、デジタルオーディオプレイヤーとしての評価ですが、SDカードにMP3ファイルを入れるだけで再生できるので、手軽で便利です。音もヘッドホンに聞く分に関してはホワイトノイズなどもなく良いです。リピート機能やリジューム機能も付いているので実用にも耐えると思います。フォルダ再生機能が欲しかったですがこれは欲張り過ぎでしょうか。
欠点としては、ヘッドホン使用時に関しては問題ないのですが、スピーカー使用時の電池寿命が早過ぎる点でしょうか。 ここはリスニング教材ゆえの欠点なのかも。ボリュームは回す方式のボリュームですが、可変抵抗を用いたタイプではなくデジタルボリュームになっており、急に回すと音源によってボリュームが上がり下がりする所でプチノイズが発生する点がありました。
おまけ。中身を分解。これは裏ぶたを開けた時のメイン基板裏。使用電池は単4・2本。SDカードスロットが凄く目立っています。
中を開ければ“SONY”という文字が現れるのかな…、と期待していましたが“EDEC SDE-100”になっていました。残念。





メイン基板表。真ん中には心臓部であろうTexas Instruments社のDSP“TMS320”が、ヘッドホン/マイクジャック側にはデコーダ兼スピーカドライバらしいWolfson Microelectronics社の“WM8978”が見えます。

2014年9月7日

“みはりんの電池コレクションブログ”一時停止について

現在、“みはりんの電池コレクションブログ”にアクセス出来ない状態が続いております。これは当方の不手際により、サーバに負荷を欠けてしまいロックが掛かってしまっている状態のようです。この制限の解除にお借りしているレンタルサーバ様に問い合わせを行おうと思いましたが、当該レンタルサーバ管理人様の都合により問い合わせができない状態となっています。

従って、再開にはしばらくの時間が掛かってしまう可能性がありますので、ブログをお楽しみの皆様には申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

元レンタルサーバから移行して約1週間のブログでした。今度こそ再開ピンチかもしれません…。