2014年11月30日

Panasonic MD 74 AY-MD74D

ヨドバシカメラで見つけた現行・パナソニックMDメディアの74分です。パナソニックのMDはカタログ上に掲載されているものの、実際に売られている光景を見ないのでなかなか珍しいMDメディアであります。
今回あることを確かめてみたかったので購入してしまいました。価格は税込で356円。 高いです。これは100円均一ショップでSONYのBASICが3枚買えてしまいますね…。





パッケージ裏。事業者名はちゃんと“パナソニック株式会社”になっており、バーコードのベンダーも同社のものです(4984824)。
ブランドは“Panasonic Live MD”なのでしょうか。品名は「パナソニックミニディスク 74分」となっています。
記載されているキャッチコピーは以下の通り。
■デジタル高品位サウンド
■高耐久ディスク
■高耐衝撃設計

中を開けてみた様子。MDが入っている透明なケースはどこかで見たような…?インデックスカード入れられるようなケースの構造になっていますが、カードは入っていません。
なお、ラベルも“パナソニック株式会社”となっています。「(C)2008 Panasonic Corporation All Rights Reserved.」という著作権表記も見られます。2008年は松下電器産業からパナソニックへ社名変更された年ですから、合わせてラベルの表記も変更されたと考えられます。

インデックスラベル。余計な飾り付けも無いシンプルなラベルでとても使いやすそうですね。







パナソニックのMDは代々、ゼウス(後の中谷産業・仙台プロダクト)製でした。同社は2012年にMDの生産を終了し、今もって日本製であるパナソニックのMDがどこ製だかを確かめてみたかったのです。
シャッターを開けてみると“MD74”の印字が…。このタイプは旧・ゼウス製の特徴でこの印字の反対側にロットナンバーが記されているのが特徴です。
もしかしたらソニー製なのかもと思ったのですが、ゼウス製でした。まだ2012年製造の売れ残りなのかもしれませんね。
ちなみにこの世代のパナソニックのMDは型番が同じでマイナーチェンジしています。
左が旧版でシェルの色が紺色に近い暗い色になっているのが特徴です。現在パナソニック商品ページで見れるMDはこちらの方です
一方、右が現行版でシェルの色が明るめの青い色になっているのが特徴です。何故変更されたのかは不明ですが、製造元(ゼウス)側の都合なのかもしれません。

2014年11月29日

SANYO COMPACT DISC PLAYER CDP-10

今は亡き“三洋電機”(すいません、嘘つきました)のポータブルCDプレイヤー「CDP-10」です。
このCDプレイヤーは1986年頃に発売されたCDプレイヤーのようで、ソニーが発売した初のポータブルCDプレイヤーである「D-50」に対抗するために発売された機種であるようです。ほら、よく見てみると外観が「D-50」に似ているような気がしませんか?




前面。機能は以前紹介したテクニクスの“SL-XP5”と同じく、(全曲)リピート機能とプログラム機能を装備しています。
左上の赤いボタンは電源ボタン…、ではなくオープンボタン、つまりCDのフタを開けるボタンで何よりも大きく目立っています。ちなみにその下が電源スイッチになっていて右にスライドすると電源ONとなります。
ちなみに下に積み重ねてあるのは充電式電池(後述)です。


側面。ヘッドホン端子が2つ。これは初代ウォークマン(TPS-L2)に影響されたと思われるもので、当時のヘッドホンステレオは無意味にヘッドホン端子が2個付いている機種が多かったのです。
元ネタである初代ウォークマンではカップルで同じ音楽を聞けるようにということで付けたものでありましたが、ボリュームは1つであり、今考えれば音量調整でケンカに陥りそうで怖いような気がします。


上部。液晶はこの位置に付いています。本来ならば前面に付けて欲しかったところですが、スペース上仕方が無かったのでしょうね。
おおよそ半分ぐらい入っているCDが見えるようになっており、これはテクニクスのSL-XP5でも同じような感じになっていました。この頃はいわゆるニューメディアであったCDですから、回転中の様子を見せたかったという意図もあったのでしょう。


上部の社名ロゴ。三洋電機の旧ロゴです。これはエンブレムになっており、印刷ではありません。







CDフタを開けた所。ポータブルCDプレイヤーでは一般的なトップローディングタイプ。上部にピックアップレンズが配置されています。シールで『レンズには絶対に触れないでください。』と書かれてあります。





上部の液晶表示。これもポータブルCDプレイヤーでは一般的なトラック数と経過時間が表示されるものです。CDではレコードのように回転で様子が把握できない為か、左下にはピクトグラムでCDの様子が表示されるようになっているのが特徴です。





普通のポータブルCDプレイヤーは早送りもしくは巻き戻しのボタンを短く押すことでトラックスキップ、長く押すことで早送り・巻き戻しできる機種が多いですが、この機種では[MODE]ボタンでモードを切り替えることで操作ができるようになっています。
トラックスキップをする時は[MODE] ボタンで液晶に「SKIP」の表示をさせてから早送り・巻き戻しボタンを押し(写真上)、早送り・巻き戻しをする時は同様の操作で「SEARCH」の表示をさせてから早送り・巻き戻しボタンを押します(写真下)。




テクニクスのSL-XP5と同じように下側は充電式電池になっています。テクニクスは鉛蓄電池でしたが、これはニカド電池で三洋電機ですからもちろんカドニカ電池を採用しています。






充電式電池の中身。上下にカドニカ電池(7.2V 800mAh)が2つ配置されており、正負電源±7.2Vを供給しています。
こちらも電池が劣化しており、充電が全くできない状態ではありますが、こちらはニカド電池ですからコストはかかるものの交換すればまだ持ち歩きでの使用は可能でしょう。




充電式電池裏の表記。型番は“KA-NCB-10”、電圧は「DC±7.2V」となっています。もちろんこの頃の時代の製品ですから日本製です。






紹介し忘れていましたが、背面です。コンポなどに接続できるラインアウト端子を装備、こちらはRCAジャックですから接続も容易です。外部電源はACアダプタではなく直接AC電源を接続するタイプ。接続は簡素ですが、その分プレイヤーの奥行きが大きくなっています。
社名表記は“三洋電機株式会社”で一部で怖いと言われた旧ロゴ時代の明朝体のような字体です。


最後に充電式電池を取り外したところです。高さは大分低くなりますが、それでも大きい印象があります。
これもポータブルCDプレイヤー初期で採用されていたマルチビットDACだと思われ、音はなかなかよい感じ。動作も快調で音楽CDのみならず、CD-Rも再生可能です。以前紹介したテクニクスのSL-XP5もそうですが、意外に昔のポータブルCDプレイヤーって丈夫かも。

2014年11月24日

ロッテ ホカロン 座ぶとん ●屋外用●

これはレアな逸品。使い捨てカイロの代名詞と言えるロッテ“ホカロン”の座ぶとん。その名の通り、座布団サイズの大きい使い捨てカイロで現在は発売されていません。
近年まで“座ぶとんシート” というのが発売されていたようですが、これも生産中止になってしまっているようです。これはその座ぶとんシートの前世代のものですから、大分昔のものであることがわかります。






これはあるリサイクルショップで期限切れ50円で売っていたのを購入したもの(2個あったので100円です)。これを買うとき、店員にこれ買うの?みたいな感覚で期限切れですけどって聞かれました。もちろん、期限切れだったのは了解済みだったので買ったのですが、期限切れを値付けして売ってるのはそちらでしょ?って思ってしまいました。まぁ、自分もつくづくジャンカーなんだな…、と思ってしまった瞬間でもありましたが。
パッケージ裏。屋外のレジャーや釣り、スポーツ観戦など、外で使用することを想定とした製品のようです。期限切れですが、中のカイロは固まっていなく、まだ反応が起きていないことが考えられ、まだ発熱が期待できると思います。
発売元は“ロッテ電子工業株式会社”。同社はロッテ健康産業株式会社の社名変更を経て、ロッテ本体に吸収合併されています



パッケージ裏の下部。使用例がまんが(?)で書かれている点が面白い。ちなみに使用期限は「2007.6」。7年前に使用期限が切れています。ちなみにバーコードのベンダーはロッテ(4903336)でした。
さて、このカイロ使えるかどうか。こいつを今年の冬コミに持って行こうかと思っています。





ちなみにこの類のカイロ、現在でも売られていないのかと検索してみると、amazon.co.jpで渋谷区代々木に所在するアサクラというメーカー製のもまずにHOTほかほかざぶとん』 という製品が売られているようです。ということは現在でも需要はあるのでしょうね。座布団サイズの使い捨てカイロ。

2014年11月22日

TDK SDHCメモリーカード 8GB CLASS4 T-SDHC8GB4

あるディスカウントストアで入手したTDKのSDHCカードの8GB。スピードクラス4のスタンダードタイプです。
TDKロゴの下に“Life on Record”のキャッチコピーが付いているものはTDKからメディア事業を受けたイメーションの製品でこのメモリーカードも事業者名は“イメーション株式会社”となっています。






店頭に並んでいる多くが「Made in Taiwan」だったのに対し、1個だけ「Product: Made in Japan Assembled in Taiwan」のシールが上から貼ってあるロットを発見、思わず購入してしまいました。
SDカードの色はでプロテクトスイッチがなので、中身はやはり東芝の日本製なんだろうな…。

Technics Portable CD Player SL-XP5

松下電器産業(現・パナソニック)のオーディオブランドである“Technics(テクニクス)”のポータブルCDプレイヤーです。
パナソニックは“Panasonic”ブランドに一本化するという意図から2010年にテクニクスの商品を全て生産終了しますが、2014年に高級オーディオ機器のブランドとして欧州に引き続き日本でも“Technics”ブランドを復活することを発表、2015年2月から順次新商品が発売されるようです。




このCDプレイヤーが発売されていた1987年はちょうど“Panasonic”ブランドを本格使用する前の段階で、オーディオ機器はヘッドホンステレオなど一部機器で“Panasonic”ブランドラジカセなどでは“National”ブランドとブランドが定まっていない時期でした。その中でポータブルCDでは当時松下電器産業が使用していたコンポのブランドであった“Technics”ブランドを使用していた経緯があります。
国内のテクニクスブランドで発売されたポータブルCDは“SL-XP7”・“SL-XP3”・“SL-XP5”の3機種で、今回紹介するSL-XP5はテクニクスブランドとしては最後のポータブルCDとなります。
当時の価格は49800円、プレイヤーには記載されていませんが“CDer(シーダ)”という愛称が付いていました。






前面。前面パネルにも“Technics”の表記がありカッコいい。機能としてはリピート機能やプログラム再生機能など一通りの機能は付いています。
不満としては1曲リピート機能が付いていないことですが、プログラム再生機能で繰り返し再生したい1曲をプログラムした上でリピート再生を行えば実質1曲リピートも可能なので問題は無いと言えます。


液晶表示。普通CDが入っていない状態であると「no disc」などの表示をするのが普通ですが、このCDプレイヤーでは写真のような全表示のままになるのが珍しいです。






側面。ヘッドホン端子と音量調節用のボリュームが見えます。その他にも高音域の音をカットする“high filter”というスイッチがあります。パナソニックのポータブルCDプレイヤーでは音漏れ防止用のトレインモードという高音域の音をカットする機能が代々搭載されていましたが、それに似たようなものかな?




後側。リモコン端子とコンポ接続用のラインアウト端子が見えます。そのとなりに見える端子はDC入力端子で3端子の専用端子になっています。






これが専用のACアダプタです。正負電源を使用した3端子のACアダプタで音に対するこだわりが見受けられます。
テクニクスのCDプレイヤーはこのACアダプタが入手し難いことが難点で本体のみで入手してもACアダプタでつまづいてしまうことが多いようです。




裏。注意書きから仕様表示までもがシール。もちろん日本製で外部電源は「DC±6V~±7.2V」と記載されています。
シリアルナンバーは写真では見えにくいでしょうが、先頭4桁は「AF6L」となっており、先頭3ケタと4ケタ目は製造年月を表しているので1986年12月製造であると推測されます。




実はこのCDプレイヤーの下側は充電式電池になっており、取り外せます。前機種までは乾電池でも動かせる仕様となっていましたが(なんと単3電池10本!)、SL-XP5ではこの専用充電式電池のみの使用となっています。
電池の種類は鉛蓄電池でとてつもなく重いです。電池はとっくに使えなくなっていますが、重いのでおもし代わりに取り敢えず付けたままで使っていますw。



充電式電池の中身。銀色な包装に包まれた電池が3個見えますが、下にも3個が2段重ねになってますから6個入っています。
鉛蓄電池の単セルは2Vなので3個(6V)+3個(6V)で正負電源6Vを供給しています。





充電式電池を取り外したところです。これを見ると相当薄い厚みであり、当時としては凄いテクノロジーだったのではないのかな?
ちなみに動作は快調で普通の音楽CDのみならず、CD-Rも普通に再生してくれました。
ポータブルCDプレイヤーは90年代に入るとコストダウンの観点から1ビットDACを使用することが多くなりますが、個人的にはその前のマルチビットDACの音が好きだと感じてしまいます。





このポータブルCDプレイヤーの後継は“Panasonic”ブランドの「SL-XP50」という機種になります。ACアダプターは汎用的な3Vのものになり、単3電池2本でも動作するものになりましたが、このSL-XP5にも付いていた“high filter”の機能が引き続き搭載されており、テクニクスの血を引き継いでいるプレイヤーと言えます。外観は丸っこくなっちゃったけどね。

2014年11月10日

Internet Archiveの文字化け

ホームページを保存しているサイトである“Internet Archive”。このサイトは日本のみならず、全世界のホームページをアーカイブしており、本ブログでも過去の商品情報や企業情報などを調べるのに重宝しています。
しかし、最近、日本のWebアーカイブにおいて左のような文字化けのページが多く目立ちます。この文字化けはWebブラウザのエンコードでも解決できないことが多く、難儀してしまいます。



そのような時は“新アレクサンドリア図書館”にあるInternet Archiveのミラーサーバを使ってみましょう。
http://archive.bibalex.org/
上記と同じ日時のWebアーカイブですが、ご覧の通り、こちらでは文字化けしていません。どうして文字化けしているのかは不明ですが、本家の方もぜひ直して欲しいところです。

AUTHENTIC カードプレイヤー ACP-1001


ハードオフで見つけた珍品?、“株式会社オーセンティック”が発売していたカードプレイヤーなる機器です。











中を開けてみるとこんな感じです。見た目は小さな時計とスピーカーが付いている機器に見えますが、上部の空間が開いています。また、その部分に付いている端子も気になりますね。






実はこの機器、音声が記憶されているROMカードを差し込むと、吹きこまれている音声が流れる仕掛けとなっている訳です。
この機器を発売しているオーセンティックという企業はあのNECの社内ベンチャーで誕生した子会社(※1)で旧・NECホームエレクトロニクスのオーディオ機器部門を継承した会社なのではないかとも言われています。





吹きこまれている音声は暗黒太極拳と言われ、悪評の高い“センチメンタル・グラフティ”という恋愛アドベンチャーゲームのキャラ。同作の発売元はやはりNEC系列のソフトウェア会社であった“NECインターチャネル”であり、ただならぬ繋がりを予感させますw。
カードをセットしてみたところ。カードの絵がそのまま正面に見えるようになっていて、飾れるようになっています。
[PLAY]ボタンを押せば音声が流れますが、時計のアラームをセットすれば設定時刻に音声を流すことも可能。音はモノラル音声でカセットテープテレコ並みの音質という所でしょうか。
メインはこの機能のようで、声が吹き込める目覚まし時計の延長線上でROMカードを差し替えさえすれば流れる音声を変えられるという意図があったようです。



この機器、1998年に発売されたもののようで、当時のオーセンティックのホームページでは「Mカードシステム」として紹介されています。内蔵メモリはマスクROMを使用。12秒24秒50秒のタイプがあった模様で容量は掲載されていません。
このシステムを採用した第1弾がこの「センチメンタル・グラフティ」のキャラを用いたカードのようで、全12枚だそうですが、今回購入したものもしっかり12枚フルセットで付いていました。 今までこのシステムのことを聞かなかったことを考えると、長続きしなかったんだろうな…。
NECということでPCエンジンで採用されていたROMカードである“HuCARD”と同じかな?と思いきや、全く異なるもので、音声データのやりとりだけだからなのかピン数もやたらに少ないのが特徴です。
ちなみに左が“BeeCARD(コルグM1用のメモリーカード)”で真中が“HuCARD(CD-ROM2 SYSTEM CARD Ver.2.0)”です。



機器の裏側。日本製です。電池ブタの部分がスタンドになっていて、起き上がらせることで立たせることができます。
左右にはそれぞれボリュームとイヤホン端子を搭載。恥ずかしい音声がバレないような配慮もちゃんとなされています。なお、イヤホン端子のため、両耳仕様のヘッドホンでは左側のみしか音が出ないので注意が必要です(安価なAMラジオと同様)。



電池は単4アルカリ電池・2本。取扱説明書ではアルカリ電池指定です。
電池ケースの横にはリセットボタンが見えます。






おまけ。中を開けてみました。2枚基板となっていて、ボリュームとイヤホン端子部分の基板が別基板になっています。中心にはNECのワンチップマイコンらしきものが見えます。その上(写真では左)に実装されているトランジスタもNEC(現・ルネサスエレクトロニクス)製の“2SA733(※2)”であり、芸が細かい。
基板には「1998.8.04」という製造日らしき表記も見られます。






※1:財団法人川崎市産業振興財団「元気企業紹介 株式会社オーセンティック」。なお、健在している“株式会社オーセンティックインターナショナル”は2010年に旧・オーセンティックから事業継承された新会社であり、NECとの資本関係は無い。

※2:かつて電子工作ユーザーの間では定番だったトランジスタ。コンプリメンタリは“2SC945”。互換品は東芝の“2SA1015”。

2014年11月8日

Bloggerに障害が発生中!!

現在、本ブログで使用しているgoogleのブログサービス“Blogger”にて障害が発生しています。症状としては“blogspot.jp”を含むアドレスにアクセス出来ないというものです。2014年11月8日・午後11:30現在、アクセスすると『サーバが見つかりませんでした』というエラーが発生しています。

その一方でダッシュボードには普通にアクセスできて、ブログの投稿も普通にできます(この記事も更新出来ています)。こちらはアドレスが“www.blogger.com” であり、“blogspot.jp”を含んでいないので、アクセス出来ると推測されます。

その時は“blogspot.jp”の部分を“blogspot.com/ncr/”に変更してアクセスすることです。このアドレスは強制的にblogspot.comドメインでアクセスするものであり、当ブログの場合だと“miharin.blogspot.com”にアクセスするわけです。
http://miharin.blogspot.com/ncr/

とは言え、この記事を書いている現在も依然障害発生中なわけで…。この中で現在、本ブログにアクセス出来ているツワモノはこの方法を知っている方のみなんですよね。

2014年11月3日

CREATIVE NOMAD JUKEBOX Zen DAP-HD0007

シンガポールに本社を置く“クリエイティブテクノロジー”のハードディスクデジタルオーディオプレーヤーである“CREATIVE NOMAD JUKEBOX Zen”です。
日本ではアイ・オー・データ機器との合弁会社である“クリエイティブメディア”を通じ、アイ・オー・データの販売網で発売されていたので同社のデジタルオーディオプレーヤーは日本でもよく見られました。





このプレーヤーはハードオフで税込1080円で入手したもので、ケースとACアダプタが付属していました。
ちなみに、クリエイティブテクノロジーはNOMADブランドで古くからデジタルオーディオプレーヤーを発売している他、Sound Blasterブランドのサウンドカードでも有名なメーカーです。




このプレーヤー、普通にパソコンに接続すればストレージとして認識して使えるのかと思いきや、ドライバが無いと転送できないみたいです。
そこで、ドライバをダウンロードしてみる。ドライバはクリエイティブの公式サイトから左のように製品を選択して「次へ」を押します。
すると、サービスが終了している旨のメッセージが表示されるのでそこから、“アーカイブで更新内容を検索”をクリックします。



その後の画面でWindowsXPを選択して次に進むと2つのドライバが出てきます。
自分のPCはWindows7(32bit)ですが、この2つのドライバをインストール後、このドライバをインストールしたフォルダ(Program Files¥Creative\Jukebox 3 Drivers)をドライバインストール時に検索したら認識しました。



本来ならその後、専用の転送ソフトをインストールしなければいけないようですが、自分のWindows7では「ポータブル メディア デバイス」の“NOMAD Jukebox Zen”として認識し、エクスプローラ上から転送可能でした。
フォルダごと転送しようとしても、中身の音楽ファイルのみが転送される仕様のようであり、プレイヤー本体がMP3に含まれるタグからアルバム名やアーティスト名を仕分ける仕組みになっているみたいです。
従って、転送するファイルは正しくタグ打ちされている必要があります。




このドライバインストール法はWindowsXP用のドライバを無理矢理組み込んだので、他のWindows(特に64bit系)では組み込めない可能性が高いです。
本体の外観。前オーナーはケースに収納していたせいか、状態は非常に綺麗です。正面右(写真では左)には早送り・巻き戻しボタンやメニュー、再生ボタンとメニュー選択に使うジョグダイヤルが配置されています。
上部はヘッドホン端子とUSBミニB端子があります。このプレイヤーにはUSBとIEEE1394端子が装備されているタイプも有りますが、これはUSB2.0に対応する代わりにIEEE1394端子を無くしたUSB2.0モデルです。

正面左側には電源ボタンや音量ボタン、再生キュー(後述)の切り替えボタンが配置されています。
ACアダプタはgigabeatやPSPでお馴染みのEIAJ極性統一プラグ。アダプタは付いていたものの要らなかったのでした。





操作系はかなり特殊で、まずライブラリで再生したいアルバムやアーティストを選択して(写真上画面)、それを再生キューと呼ばれる一時フォルダ(プレイリスト)のようなものに一旦送ってから再生する形式を取っています(写真下画面)。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば大丈夫でしょう。
音質は良好でクリエイティブテクノロジーが開発した、立体音響技術「EAX(Environmental Audio Extensions)」も装備されていますが、音源により無音時ノイズが目立つ事例が見られました。




軽く中身を開けてみました。この大きさから予測はしていましたが、主にノートパソコンで用いられている2.5インチハードディスクを装備しています。これなら中古でも多く出回っていますから、組み換えも容易ですね。
中に入っていたハードディスクは富士通のタイ製。容量は20GBのようです。ちなみに富士通は2009年に東芝(現・東芝 セミコンダクター&ストレージ社)にハードディスク事業を譲渡し撤退しています。