今どきMDというかも知れないが、持っている人がいるならば機器の裏側を見て欲しい。どこのメーカーの機器にも『US AND FOREIGN PATENTS LICENSED FROM DOLBY LABORATORIES LICENSING CORPORATION』という英文が入っている。これはドルビーラボラトリーズの米国及び外国特許によるライセンス製品であるという意味です。
ドルビーラボラトリーズといえばドルビーデジタルやドルビーノイズリダクションで有名なアメリカの音響記録及び再生技術の研究・開発を行っている企業でありますが、MDのどこにドルビーの技術が入っているのでしょうか。
実は、MDの根幹である“ATRAC”という圧縮技術はドルビーラボラトリーズが開発したものなのです。ただし、これはMDに採用されたATRAC(1)のみであり、MD DATAの標準音声フォーマットに使われたATRAC 2に関しては不明、ソニーのCDウォークマンやネットワークウォークマンなどで使われたATRAC 3・ATRAC 3plusはソニー単独開発と言われています(同圧縮技術が用いられた機器にはドルビーのライセンス表記が見られない)。
しかし、ATRACシリーズ全てがソニーが開発したものであるとソニー自身は主張しており、現在では各MD機器に刻み込まれたドルビーのライセンス表記が最初のATRAC開発にドルビーが関わっていた名残となっています。
2015年4月19日
2014年10月25日
PIONEER MINIDISC RECORDER MJ-P5
パイオニアのMDデッキ初号機である“MJ-P5”です。これはパイオニアのコンポ「セルフィー(SELFIE)」シリーズのオプションとして発売されたMDデッキであるようです。
これは部屋を整理していたら出てきたもので、確かハードオフのジャンクで見つけて、あまり見ないMDデッキだからと一目惚れで購入したと記憶しています。価格は500円だったと思います。
ちなみに動作は問題なく、快調に動作します。
しかし、このMDデッキ「PIONEER」のロゴもエンブレムではなく、印刷でのものですし、デッキ本体のデザインやフロントパネルのフォントがどうもパイオニアらしく見えません。
それもそのはず、このMDデッキはシャープが発売していた“MD-R1”というデッキのOEMだったのです。写真は音元出版「デジタルサウンドMD」という雑誌に掲載されていたカタログの写真ですが、重さや大きさがほぼ同じなのに注目。価格はOEM元のシャープ“MD-R1”が8万なのに対し、本記事で紹介したパイオニアの“MJ-P5”は何故か5万9千という安めの価格設定であったようです。
専用のリモコン。型番は“CU-MJ001”。このデッキを購入した時はリモコンが付いていませんでしたが、リモコンが無いと前面ヘッドホン出力の音量が調整できないというふざけた仕様のため、某オークションにて200円で購入。
ちなみに、普通リモコンの電源ボタンといえば上の方に配置されているのが普通ですが、このリモコンでは左下に配置されており、大変操作しにくいです。
裏面のパネル。“PIONEER”のロゴも古いものなので「パイオニア株式会社」の社名表記も古いものになっています。個人的にはこの旧ロゴの方が好きです。生産国は日本ではなくマレーシア。
光デジタルは入力と出力1系統づつ装備、同軸デジタルは入力のみ用意されています。入力は本体もしくはリモコンの[INPUT SELECT]で切り替えられるので実質デジタル入力は2系統あります。
前面ヘッドホン出力で聴いた感じの印象はなかなかいい感じで音の悪さもそんなに感じられません。歴代シャープのポータブルMDを使用してきた自分にとって、シャープの音質と相性が良いみたいです。
PIONEER MJ-P5 | ||
M D 仕 様 | ||
種別 | ミニディスクデッキ | |
OEM元 | MD-R1(シャープ) | |
発売日 | 1995/12 | |
価格(当時) | 59,000 | |
文字表示 | カタカナ・英数・記号(本体) | |
ATRAC Ver. | ? | |
MDLP/Hi-MD | ×/× | |
入力 | 光デジタル入力/同軸デジタル入力/アナログ入力 | |
出力 | アナログ出力/ヘッドホン | |
使用電池 | - | |
電源 | AC100V 11W 50/60Hz | |
備考 | サンプリングレートコンバーター内蔵 |
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