2015年10月19日

Clarion DrivTrax P5 DTR-P5

クラリオンのポータブルナビ(PND)“DrivTrax P5”です。これはお馴染みハドオフのジャンクで税抜1000円で入手したもので、一応電源が入ることは確認されており、面白そうだなと思って購入。
これが秋葉原とかで出回っているトライウィンとかの奴だったら買わなかったんだけど、クラリオンという著名メーカーに惹かれて買ってしまいました。一応、クラリオンは日立グループですしね。


裏側。右下には“Windows(R) CE Core 5.0”のライセンスシールが貼られており、Windows CEが内蔵されていることがわかります。もし、このナビをCE化出来れば一気に夢が広がりますね。
この面には外部アンテナ入力の端子がありますが、他には電源入力兼用のUSB入力端子ヘッドホン出力端子SDカードスロットのみと非常にシンプルです。

起動してナビソフトを立ち上げてみた。ナビソフトは本体に内蔵されており、特にSDカードなどの外部メディアを指す必要はありません。試しに測位してみましたが、外に出て5分程度で現在位置が表示されたのでGPSの感度はなかなかのよう。ってか、今まで自分がどれだけショボカーナビを使ってきたのかということですが。


オーディオプレイヤーの画面。SDカードに入れたMP3とWMA形式の音楽ファイルが再生可能でイコライザーやリピート機能など、一通りの機能は備えています。ただし、これの欠点はボリュームを最小にしてもかなり音がデカいこと。基本的に車載用だからなのかもしれませんが、夜だとかなり音が大きいです。
他にもJPEG形式の画像が見れるフォトビューワーを装備していますが、付加機能はこれのみでワンセグテレビなどは付いていません。

では、CE化してみましょうか。このナビでWindows CEのシェルを立ち上げるのは簡単で、まず左下にあるリセットボタンを爪楊枝などで押します。そうすると青い背景に「Clarion」と表示された画面が現れ、その後画面が暗転します。
その時に本体右端にある電源ボタンの下にあるボタンを押し続けます。場所は左の写真を参考にしてみてください。このボタンを押すタイミングはかなりシビアで、時たまにフリーズすることがありますが、根気強くやり続ければ必ず成功します。

成功すると、いつもの起動音とともに写真のような画面が立ち上がります。画面上何も無いじゃないか!と思うかもしれませんが、タッチペンで下にある灰色の帯をタップしてみてください。いつものタスクバーが現れますよ。
つまり、デフォルトでタスクバーが隠されている設定になっており、「タスクバーとスタートメニューのプロパティ」で“自動的に隠す”のチェックを外しても、何故か無効になってしまいます。
スタートメニューを開いてみたところ。内蔵プログラムはお馴染みのファイラー「エクスプローラ」のみです。





「システムのプロパティ」。システムはWindows CEのバージョン5.00(ビルド番号は1400)。内蔵されているCPUはサムスンのARM系チップの模様。Windows CEアプリはCPUの種類により実行プログラムが異なるので、これを覚えておく必要があります。もしこのナビでWindows CEアプリを使おうと企んでいる方は第一に“ARM用”と書かれたイメージをダウンロードするようにします。
ナビのソフトが格納されている場所。本体内蔵のフラッシュディスクである“My Flash Disk”の“CLARION”フォルダ内に格納されています。実行プログラムは「clarion.exe」です。
本体に同梱されていたDVDがあれば本体内蔵の地図ソフトのリカバリは可能っぽいですが、自分のようにジャンクとかで本体のみだけって人はこのフォルダを丸々SDカードなどにバックアップしておくと良いでしょう。


ナビ以外のプログラムは“Windows”フォルダ内に格納されています。本当に内蔵ソフトのみで開発時に使われたデバッグ用のプログラムなどは入っていません。
MainShell.exe…起動時に立ち上がる最初のメニュー
AudioPlayer.exe…オーディオプレイヤー
PictureViewer.exe…フォトビューワー
Settings.exe…設定画面
BatteryMsg.exe…内蔵バッテリ消耗時の警告画面

ここまで知ったら、デスクトップにショートカットを置きたくなることでしょう。でも、絶対にデスクトップにショートカットを置かないで下さい!次回リセット時、上の手順でWindows CEを立ち上げても下にタスクバーが表示されなくなり、操作不能状態になります。
復旧するにはナビをパソコンで同期させ、パソコン上からデスクトップに置いたファイルを削除する必要があります。なお、クラリオンではActiveSyncでの同期を推奨しており、これはWindows Vista以降のOSには対応していません。



現行は“Windows Mobile デバイスセンター”というプログラムがActiveSyncの後継に当たるものですが、筆者のWindows 7ではこちらでも無事同期可能でした(上写真)。ただし、クラリオンはこのプログラムを使用した同期はサポートしていないので実行は自己責任でお願いします。

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