2015年7月12日

TEIJIN CD-R 74 TCD-R74

かつて、“だけじゃないテイジン!”というキャッチコピーが有名だった帝人のCD-Rです。過去、帝人はPDやMO、DVD-RAMなどのメディアを発売していた時期がありますが、現在は撤退しています。
かなり古そうなメディアで、現在ではレア級に当たる日本製のCD-Rです。ジャケットではTDKっぽいロット番号の印字が見えるのですが、某オークションで出品されている同じCD-Rは太陽誘電製を謳っていたり、気になっていたので購入してしまいました。リサイクルショップで99円でしたし。


パッケージ裏。特に書き込み速度は書かれておらず、何倍で書き込めば良いのかは不明。このようなメディアの場合、ドライブの最低速で書き込むのが鉄則です。
バーコードは現在でも生きており、ベンダーは何故か“帝人ファーマ(4987294)”となっていました。流れ的には帝人がメディア事業から撤退した時に、他にJANコードを使用する帝人グループの企業が帝人ファーマだったからということなのでしょうか。


レーベル面。盤面は無印字で銀色一色です。まるで一般CDの読み取り面のようです。帰って、自社メディアを主張するよりもこのように無印字レーベルの方が良いのかもしれませんね。
もちろん、インクジェットプリンターなどのレーベル印刷には対応していません。




書き込み面。初めて見る色です。色的にシアニン系色素であることは確かだと思われますが、太陽誘電製にしては色素が濃すぎます。太陽誘電製ではないでしょう
なお、ディスク中心のロット番号の印字は“CD-RECORDABLE 9507A1-74”となっていました。














最後にお馴染みの「Nero InfoTool」で見たCD-Rの詳細。メーカーIDは“TDK(97m32s00f)”となっており、やはり太陽誘電製ではなく、TDK製でした。CD-Rのコレクションサイトとして知られる“COLT-T's the webcoms”さんでも、同じくTDK製であることが記載されていました。なお、当時TDK発売のCD-Rではタフネスコートが施してありましたが、この帝人のOEMではタフネスコートが施してない廉価版のようで、当時発売のTDKと比較しても値段的に高い帝人のメディアを選ぶ理由は難しいかもしれないとの記載がありました。

1 件のコメント:

  1. そういえばYAMAHA、FUJITSUのCD-RもTDK製でした。吸い込まれそうな濃い青色の色素だったのでもちろんアゾ系色素なのでしょう。同じく現在では見ることができない日立マクセル自社製、富士フイルム自社製のCD-Rはかなり濃いシアニン系色素だったので印象に強いです。
    太陽誘電の撤退=シアニン色素ディスクの絶滅なのですよね… もう国内自社IDディスクはVerbatimくらいになると思いますが、あそこは自社製スタンパ使用なだけで実際は中国メーカーのODMみたいですし。でもブログで書いた通り安くて安定しているのでよく使っています。

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