2015年3月15日

KENWOOD PORTABLE MD RECORDER DMC-A7R

ケンウッド(現・JVCケンウッド)のポータブルMDレコーダー(録再機)です。これはシャープのポータブルMDレコーダー初号機“MD-M11”のOEM機でケンウッドのポータブルMDレコーダーとしても初号機に当たります。
あまり知られていませんが、この機種には日立バージョンも存在しており、“MDR-20”という型番でOEM供給されていました。
これはハードオフで動作未確認のジャンクで税込108円で購入したもので、持って帰って動作確認したら普通に動いたという…。
MDの挿入口。フタは前側ではなく、中程に配置されていてかなり独特ですが、ディスクは取り出しやすい構造です。同時期に発売されていたシャープのMDプレイヤーも同様のフタで、本機種の後継機(MD-M20/M25)も同系統のフタでした。





左側。入力端子はラインイン・マイク・光デジタル入力兼用端子になっており、録音時にモードを切り替えることで使用可能。右に見えるフタは電池ブタです。後述する専用のリチウムイオン電池を入れます。





後側。ここにはヘッドホンジャックが配置されていますが、ポータブルMDとしては珍しい光デジタル出力の兼用端子になっています。シャープのポータブルMDレコーダーでは本機種(MD-M11)の後継に当たるMD-M20/M25まで光デジタル出力を備えていましたが、それ以降のモデル(MD-MS100以降)で廃止されます。




底面。記載の電源は「リチウムイオン充電池 1本 DC3.6V」、「外部電源 DC4.5V」。充電式電池も付属のACアダプタで行いますが、充電状態はMDレコーダー本体に表示されず、ACアダプタ側に付いているLEDで充電状態がわかるものだったはず。従って、実質電池を充電するにはそのLEDランプが付いた専用のACアダプタが必要でした。
なお、底面に見える端子は外部電池ケースを取り付けた時に電源供給するためのもの。

液晶表示。表示的にはオーソドックスな文字情報とレベルメーターが配置されたもの。初期のMDらしくカタカナ表示には非対応。MDのカタカナ表示はカタカナの文字コードが直接格納されているわけでなく、実はローマ字に変換されて格納されているので(詳しくはコチラを参考)、文字化けすること無く普通に読めるとは思いますが。
ちなみに写真の表示も本来は“ゲンキ”というカタカナですが、“GEnKI”に変換されていることがわかります。

使われている充電式電池は写真のようなカマボコ型のリチウムイオン電池。この電池は後継機にもそのまま流用されました。
ちなみに奥のKENWOOD・1200mAhのものが今回買ったDMC-A7Rに入っていたもので手前のDENONとSHARP・1350mAhのものが後継機のものです。






KENWOOD DMC-A7R



種別録音・再生機
OEM元MD-M11(シャープ)
発売日1994/1
価格(当時)45,000
文字表示英数・記号(本体)
ATRAC Ver.Sharp 1
MDLP/Hi-MD×/×
入力マイク/ラインイン/光デジタル入力兼用
出力ラインアウト(光デジタル出力兼用)/ヘッドホン
使用電池W08-0611/単3電池×6(別売電池ケース使用)
電源DC4.5V(JEITA極性統一プラグ)
備考-

2 件のコメント:

  1. 某茶葉生産地市民2015年8月22日 22:45

    私もたまたまこれのベースのMD-M11の外見だけ美品を最近入手しました。
    (TOC EDITの際に結局エラーになって実質録音不可能)
    デザインが微妙に違うのですね。

    実質録音不可能なうえ光デジタル入力機器がないので使い道に悩みます…(MD-MS200持っているし…)
    電池も独特なので漏らしたら代替品を探すのが大変ですね。

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    1. コメントありがとうございます。
      TOC EDIT時にエラーというと磁気ヘッドが故障してるのかな?
      もしかしたら、クリーニングしたら治るかもしれない。

      電池に関しては運良く外付け電池ケースが入手可能であれば、単3電池6本での駆動も可能なんですけどね…。

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