メジャーなDVD-RやDVD-RWとは異なり、DVD-RAMは日陰な立場で量販店ではギリギリ見かけるものの、普通のスーパーなどでは見られなくなってきています。以前は均一ショップ“ダイソー”でも売られていましたが、1枚300円でしたね。
DVD-RAMはCD-RWやDVD±RW、BD-REの書き込み回数1000回を優に超える10万回の書き込みが可能で書き込み時にもベリファイと呼ばれる書き込むデータが正しいかを検証しながら書き込んでいく機能を搭載しており、DVD-RAMは数ある記録メディアの中でも信頼性が高いメディアなのです。
そのため、電池コレクションブログおよび自分のホームページである“Miharin HomePage”は現在でもDVD-RAMにバックアップを取っています。
そんな信頼性が高い半面、高速メディアがDVD-RAMには無いのが難点で、下は2倍速で上は5倍速、最終的に12倍まで書き込むことが出来ましたが、12倍速は専用メディアとドライブの組み合わせでないと書き込みが出来ません(メディアは既に製造中止)。
パッケージの裏。事業者名は“株式会社磁気研究所”でバーコードのベンダーも同社のものになっていました(4984279)。原産国は台湾。ちなみにDVD-RAMは下火になっている今、このような国外産のDVD-RAMは見つけようと思わない限りほぼ見つけることは不可能で、大抵の量販店ではパナソニックかマクセルの日本製メディアしか見つけることが出来ないはずです。TDK(イメーション)も売っているようですが、自分の近所で見かけることはありません。その為、それらがどこ製かは不明ですが。
中身。箱を開けると、写真のように5mmのスリムケースに個別包装されています。今回入手したのは録画用のDVD-RAMですが、データ用にも使うことが可能です。ただし、録画用はUDF2.0フォーマットされているので、データ用として使う場合は主流のUDF1.5で再フォーマットしてもOKです(UDF2.0のままでも使用はできます)。
盤面。真っ白です。触り心地はインクジェットプリンター仕様の様なザラザラなもので、一見インクジェットプリンターで印刷できそうな感じではありますが、何故かパッケージにはレーベル面に関する記述が全くありません。
記録面。DVD-RAMの記録面には他のメディアには見られない模様が見える。これは埋め込みサーボ技術のサーボパターンで、この模様の位置はセクタの区切りを意味しています。ドライブはこの模様を検出することで高速書き込みを実現しているのです。
なお、同種の模様はDVD-RAMの前身となったPDやMOなどでも見ることができます。
“DVD Identifier”で見た本DVD-RAMの詳細。台湾の光学メディアメーカー“OptDisc(遠茂光電)”製でした。
でも、DVD-RAMメディアの場合はディスク挿入時に出る自動再生ウインドウのボリュームラベル“Opto_UDF”から製造元がバレてしまうというw。