2015年4月12日

AXIA CD-R PRO for Audio 74min.

富士フイルムが“AXIA”ブランドで発売していた音楽用CD-R“CD-R PRO for Audio”です。
同社が発売していた音楽用CD-Rとしては上位グレードの製品で、価格もそんなに高く無かったと記憶しており、よく使っていたCD-Rであります。写真は74分ですが、後発で80分タイプも発売されていました。







パッケージ裏。上が事業者名「富士写真フイルム(株)」の前期品で、下が「富士フイルムアクシア(株)」になっている後期品です。

音の表現力にこだわった、オーディオ用CD-R
アクシア最高峰のサウンド
透明感、フラット・バランスはもとより、ボーカル、アコースティック・サウンドの繊細なニュアンスなどの音の表現力、音場再現にこだわったオーディオ用CD-Rです。
新開発プリント・スタビライザーで、音をチューニング
高比重チタンホワイト含有のディスク外周のリング型プリントがレコードプレーヤーのスタビライザー同様の役割を示し、振動を押さえ音質を向上させています。
オーディオ用色素HR-4、4N Ag反射膜で、最大反射率73%を実現
記録色素にフジフイルムが写真分野で培ったトップレベルの色素合成技術で開発したオーディオ用色素:HR-4を、反射膜に99.99%の純度4Nの銀を採用。音楽表現に優れた素材を使い、最大反射率:73%を実現しました。



このキャッチコピーを見ると当時、富士フイルムがこのCD-Rにかなり力を入れていたことが伺えます。なお、前期ではオーディオ用の色素の名称が“HR-3”になっていたのに対し、後期品では“HR-4”の記載に変更されており、性能向上のためか随時改良されていたようです。
ディスク盤面。色は「」をベースとしたものになっています(公式ではアランフェス・グリーンと記載)。ディスク外周にある濃緑の帯はキャッチコピーにもあったプリント・スタビライザーで、この部分が重し代わりとなりディスクの回転が安定し音質が向上するという仕掛けになっていたようです。効果の程は明らかではありませんが、その後発売された通常の音楽用CD-Rにも用いられていました。



ディスクの裏面。写真下が書き込み済みのもので、写真上が未書き込みのものです。色を見る限りではフタロシアニン系な薄い系の色でもなく、アゾ系の濃すぎる色でもないので、恐らくはシアニン系の色素なのではないかと推測されます。
と、書いていたら、当時のアクシアの製品紹介サイト上で“オーディオ用として開発されたシアニン系色素HR-3”と記載してありましたので、やはりシアニン系で間違いないようです。












「Nero InfoTool」で見てみた本CD-Rの詳細。メーカーIDは“Fuji (97m26s40f)”となっており、正真正銘富士フイルム自社製のディスクです。しかも、日本製ですから今ではレア物でしょうね。
対応速度は“8X - 4X”となっており、そんなに高速書き込み対応ではありません。そもそも音楽用CD-R自体、パソコンのCD-Rドライブではなくオーディオ用のCD-Rレコーダで記録することを想定しており、高速記録に対応していないものが多いです。従って、パソコン上で音楽用CD-Rを使う時はそのドライブの最低速で書き込むべきです。
インデックスカード。16行の罫線になっており、このCD-Rを使っていた時は結構使い心地は良かった印象があります。右に見える「88:88」というデジタル表記は塗りつぶして数字を表現するもので使用例は写真右に。自分の使い方としては各トラックの時間を記載して、余ったら一番下に総時間を記載していました。
これはアクシアのカセットテープ(銘柄は忘れた)でも用いられていたような気が…。

2 件のコメント:

  1. 某茶葉生産地市民2015年4月12日 14:31

    インデックスカードですが、デジタル表示を塗りつぶすタイプは一時ダイソーに大量流出していた98年ごろ?のJ'z2で確認しました。
    私の家では伝統的に時間を付ける文化はありませんでしたね・・・
    ただし祖父の場合、「ひるの(ワイド)歌謡曲」を録音した際にケースに新聞の番組欄から切り取ったものを貼っていましたが。

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  2. コメントありがとうございます。
    やはり、カセットテープでもありましたよね。
    CD-Rなら機器に時間が表示されるので、時間も書くことがあるでしょうが、カセットテープは時間表示はありませんからね…。むしろテープカウンターの記載欄の方が欲しいかもですね。

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