以前、当ブログの作者が運営しているホームページ上で『道路交通信号機用電球』という信号機用の特殊電球を紹介したことがありますが、実は特殊電球を集めるのも自分の趣味だったりします。
今回はナショナル(松下電器産業)が発売していた“サマー電球”を紹介します。パッケージは同社の電球である“シリカ電球”でおなじみだった丸い梱包材のものですが(通称:丸サック)、写真を見れば分かる通り、くたびれてボロボロになってしまっています。
商品名表記部分。『サマー電球 Ld100V 40W・S』と記載してあります。“40W・S”の型番通り40ワットの電球です。ちなみに“40W・S”のSはサマー電球を表す記号のようです。
パッケージには「NATIONAL LAMP」と“National”ではないロゴで記載されています。パナソニックのサイトによると“NATIONAL”から“National”に変わったのが1973年頃とされていますからそのあたりの電球ではないかと思われます。
中身の電球。凄く青いです。じゃあ、この電球はカラー電球なの?と思われるかも知れませんが、これは青白い色の光、蛍光灯で言う昼光色のような光が出せる電球なのです。
ちなみに東芝ライテックでは同様の機能を持った電球を“昼光ランプ”というそのままの名称で発売していたことがあります(既に生産完了)。
印刷部。懐かしいNマークではないナショナルロゴに“40W 100V サマー”と記載されているのが見えます。
この写真を見ると青が濃く見えるので、余計カラー電球に見えますよね。
実際にサマー電球を点灯させてみたところです。確かに通常の電球と比べると、より白い光を出していました。ちなみにナショナルはこの電球を更に発展させ、料理をひきたてるための電球として“グルメランプ”という電球を発売していたことがあります。
現在では白熱電球も各社で生産が終了し、通常照明用の電球が無くなってきている今としてはこのような電球はレアなのかもしれません。
その後、“サマー電球”は“ソフトサマー電球”という名称に変更し発売し続けていましたが、いつの日か生産終了してしまったようです。
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