2014年11月29日

SANYO COMPACT DISC PLAYER CDP-10

今は亡き“三洋電機”(すいません、嘘つきました)のポータブルCDプレイヤー「CDP-10」です。
このCDプレイヤーは1986年頃に発売されたCDプレイヤーのようで、ソニーが発売した初のポータブルCDプレイヤーである「D-50」に対抗するために発売された機種であるようです。ほら、よく見てみると外観が「D-50」に似ているような気がしませんか?




前面。機能は以前紹介したテクニクスの“SL-XP5”と同じく、(全曲)リピート機能とプログラム機能を装備しています。
左上の赤いボタンは電源ボタン…、ではなくオープンボタン、つまりCDのフタを開けるボタンで何よりも大きく目立っています。ちなみにその下が電源スイッチになっていて右にスライドすると電源ONとなります。
ちなみに下に積み重ねてあるのは充電式電池(後述)です。


側面。ヘッドホン端子が2つ。これは初代ウォークマン(TPS-L2)に影響されたと思われるもので、当時のヘッドホンステレオは無意味にヘッドホン端子が2個付いている機種が多かったのです。
元ネタである初代ウォークマンではカップルで同じ音楽を聞けるようにということで付けたものでありましたが、ボリュームは1つであり、今考えれば音量調整でケンカに陥りそうで怖いような気がします。


上部。液晶はこの位置に付いています。本来ならば前面に付けて欲しかったところですが、スペース上仕方が無かったのでしょうね。
おおよそ半分ぐらい入っているCDが見えるようになっており、これはテクニクスのSL-XP5でも同じような感じになっていました。この頃はいわゆるニューメディアであったCDですから、回転中の様子を見せたかったという意図もあったのでしょう。


上部の社名ロゴ。三洋電機の旧ロゴです。これはエンブレムになっており、印刷ではありません。







CDフタを開けた所。ポータブルCDプレイヤーでは一般的なトップローディングタイプ。上部にピックアップレンズが配置されています。シールで『レンズには絶対に触れないでください。』と書かれてあります。





上部の液晶表示。これもポータブルCDプレイヤーでは一般的なトラック数と経過時間が表示されるものです。CDではレコードのように回転で様子が把握できない為か、左下にはピクトグラムでCDの様子が表示されるようになっているのが特徴です。





普通のポータブルCDプレイヤーは早送りもしくは巻き戻しのボタンを短く押すことでトラックスキップ、長く押すことで早送り・巻き戻しできる機種が多いですが、この機種では[MODE]ボタンでモードを切り替えることで操作ができるようになっています。
トラックスキップをする時は[MODE] ボタンで液晶に「SKIP」の表示をさせてから早送り・巻き戻しボタンを押し(写真上)、早送り・巻き戻しをする時は同様の操作で「SEARCH」の表示をさせてから早送り・巻き戻しボタンを押します(写真下)。




テクニクスのSL-XP5と同じように下側は充電式電池になっています。テクニクスは鉛蓄電池でしたが、これはニカド電池で三洋電機ですからもちろんカドニカ電池を採用しています。






充電式電池の中身。上下にカドニカ電池(7.2V 800mAh)が2つ配置されており、正負電源±7.2Vを供給しています。
こちらも電池が劣化しており、充電が全くできない状態ではありますが、こちらはニカド電池ですからコストはかかるものの交換すればまだ持ち歩きでの使用は可能でしょう。




充電式電池裏の表記。型番は“KA-NCB-10”、電圧は「DC±7.2V」となっています。もちろんこの頃の時代の製品ですから日本製です。






紹介し忘れていましたが、背面です。コンポなどに接続できるラインアウト端子を装備、こちらはRCAジャックですから接続も容易です。外部電源はACアダプタではなく直接AC電源を接続するタイプ。接続は簡素ですが、その分プレイヤーの奥行きが大きくなっています。
社名表記は“三洋電機株式会社”で一部で怖いと言われた旧ロゴ時代の明朝体のような字体です。


最後に充電式電池を取り外したところです。高さは大分低くなりますが、それでも大きい印象があります。
これもポータブルCDプレイヤー初期で採用されていたマルチビットDACだと思われ、音はなかなかよい感じ。動作も快調で音楽CDのみならず、CD-Rも再生可能です。以前紹介したテクニクスのSL-XP5もそうですが、意外に昔のポータブルCDプレイヤーって丈夫かも。

3 件のコメント:

  1. CDerも興亜製作所のもですが随分と初期PCDPをお持ちなのですね・・・
     
    初期ポータブルCDプレーヤーは音質のためではなく動かすために物量投入しているはずなのですが、それがプラスになるのか音質が良かったりする場合が多いみたいです。
    後期でも三洋はポータブルCDプレーヤーを販売していたみたいですが、SANYOブランドではなくFISHERブランドものばかりなのでSANYOブランドのポータブルCDプレーヤーは珍しいものです。一応公文式のE.masterはSANYOのポータブルCDプレーヤーとなりますが。

     
    いままで無名というHN使用でしたが、ブログ人の後継はbloggerとしたので表示名もGoogleのものにしています(HNは相変わらず適当ですが…)
    無名という何のひねりもないネームよりはましだとおもいますので使ってます。

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  2. マルチビットDACの音に惹かれ、古いポータブルCDプレーヤーは結構持っていたり…。
    いずれ、機会があれば本ブログで紹介したいと思っています。

    あまり知名度の少ないBloggerですが、無料ブログでありながらも広告が無いことや800x800以内なら写真も上げ放題だったりと魅力的なブログサービスでありますよね。

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  3. そういえば古いポータブルCDはマルチビットでした。
    もはや1bitが当たり前で忘れていたのでなんで昔のポータブルCDは音質が違うのだろうか。と思っていました。
    三洋はかなりレアですが、他のオーディオブランドであるAurexやLo-DのポータブルCDプレーヤーの音質も気になるところです。SONYやTechnicsのポータブルCDプレーヤーはよく話で出てきますが、他のメーカーは全く聞かないので。
     
    移転先は結構検討したのですが、結局Bloggerが魅力的だったので落ち着くことにしました。アクセスを見てみると結構アメリカからのアクセスも多いのは外国企業のサービスだからなのでしょう。

    以前投稿したHNはブログ作成時のとりあえずのものでしたが、ここに書き込むyohibusiに統一することにしました。
    変なHNですが、無名よりは良いので使うことにしました。これからもよろしくお願い致します。

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