シンガポールに本社を置く“クリエイティブテクノロジー”のハードディスクデジタルオーディオプレーヤーである“CREATIVE NOMAD JUKEBOX Zen”です。
日本ではアイ・オー・データ機器との合弁会社である“クリエイティブメディア”を通じ、アイ・オー・データの販売網で発売されていたので同社のデジタルオーディオプレーヤーは日本でもよく見られました。
このプレーヤーはハードオフで税込1080円で入手したもので、ケースとACアダプタが付属していました。
ちなみに、クリエイティブテクノロジーはNOMADブランドで古くからデジタルオーディオプレーヤーを発売している他、Sound Blasterブランドのサウンドカードでも有名なメーカーです。
このプレーヤー、普通にパソコンに接続すればストレージとして認識して使えるのかと思いきや、ドライバが無いと転送できないみたいです。
そこで、ドライバをダウンロードしてみる。ドライバはクリエイティブの公式サイトから左のように製品を選択して「次へ」を押します。
すると、サービスが終了している旨のメッセージが表示されるのでそこから、“アーカイブで更新内容を検索”をクリックします。
その後の画面でWindowsXPを選択して次に進むと2つのドライバが出てきます。
自分のPCはWindows7(32bit)ですが、この2つのドライバをインストール後、このドライバをインストールしたフォルダ(Program Files¥Creative\Jukebox 3 Drivers)をドライバインストール時に検索したら認識しました。
本来ならその後、専用の転送ソフトをインストールしなければいけないようですが、自分のWindows7では「ポータブル メディア デバイス」の“NOMAD Jukebox Zen”として認識し、エクスプローラ上から転送可能でした。
フォルダごと転送しようとしても、中身の音楽ファイルのみが転送される仕様のようであり、プレイヤー本体がMP3に含まれるタグからアルバム名やアーティスト名を仕分ける仕組みになっているみたいです。
従って、転送するファイルは正しくタグ打ちされている必要があります。
このドライバインストール法はWindowsXP用のドライバを無理矢理組み込んだので、他のWindows(特に64bit系)では組み込めない可能性が高いです。
本体の外観。前オーナーはケースに収納していたせいか、状態は非常に綺麗です。正面右(写真では左)には早送り・巻き戻しボタンやメニュー、再生ボタンとメニュー選択に使うジョグダイヤルが配置されています。
上部はヘッドホン端子とUSBミニB端子があります。このプレイヤーにはUSBとIEEE1394端子が装備されているタイプも有りますが、これはUSB2.0に対応する代わりにIEEE1394端子を無くしたUSB2.0モデルです。
正面左側には電源ボタンや音量ボタン、再生キュー(後述)の切り替えボタンが配置されています。
ACアダプタはgigabeatやPSPでお馴染みのEIAJ極性統一プラグ。アダプタは付いていたものの要らなかったのでした。
操作系はかなり特殊で、まずライブラリで再生したいアルバムやアーティストを選択して(写真上画面)、それを再生キューと呼ばれる一時フォルダ(プレイリスト)のようなものに一旦送ってから再生する形式を取っています(写真下画面)。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば大丈夫でしょう。
音質は良好でクリエイティブテクノロジーが開発した、立体音響技術「EAX(Environmental Audio Extensions)」も装備されていますが、音源により無音時ノイズが目立つ事例が見られました。
軽く中身を開けてみました。この大きさから予測はしていましたが、主にノートパソコンで用いられている2.5インチハードディスクを装備しています。これなら中古でも多く出回っていますから、組み換えも容易ですね。
中に入っていたハードディスクは富士通のタイ製。容量は20GBのようです。ちなみに富士通は2009年に東芝(現・東芝 セミコンダクター&ストレージ社)にハードディスク事業を譲渡し撤退しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
この記事に何か意見があればお願いします。
記事に無関係なコメントはバッサリと削除しますのでよろしく。