久々の徒然ブログ、今回は2015年にメディア事業から撤退したことで知られる“IMATION(イメーション)”のCD-Rを紹介します。
イメーションはアメリカのスリーエム(3M)社がメディア事業から撤退するに当たり、同事業を受け継ぐために分社化された企業で、日本でも住友スリーエム(現・スリーエムジャパン)から独立し“イメーション株式会社”が設立された経緯があります。
このCD-Rはその分社化直後のもので、イメーションのロゴが“IMATION”と大文字になっており、後年は小文字“imation”表記となります。
パッケージ裏。キャッチコピーは『ワイドマージン強化構造ディスク。』でよっぽど自信があるのか、様々なウリ文句が記載してあります。社名表記は“イメーション株式会社 データストレージシステム事業部”、生産国は“Made in Japan”で日本製となっています。現在では絶滅したと言っても過言ではない日本製CD-R。製造元が気になる所です。
ちなみにバーコードのベンダーは該当無し。現在、日本法人は消滅しているのでバーコードの登録も廃止したのでしょう。
ディスク盤面。パッケージ通りのシルバー・レーベルとなっています。盤面に触れてみるとザラザラ加工なので、プリンタブルレーベルだとは思いますが、現行のインクジェットプリンタに対応しているかどうかは不明です。パッケージには専用プリンタの記載はありますが、インクジェット対応かの記載はありません。
ディスク裏面(記録面)。これ、このブログで何度となく紹介してきたあのメーカー製のシアニン色素ですね。三菱化学メディアのアゾ色素よりも濃くなく、太陽誘電のシアニン色素よりも濃い色…。
ディスク中心のロット番号印字は“CD-RECORDABLE 9507A1-74” となっていました。
「Nero InfoTool」で見た本CD-Rの詳細。やっぱりメーカーIDは“TDK (97m32s00f)”でTDK製でした。イメーションはこの後TDKのメディア販売事業を買収し、TDKブランド製品の販売を開始しますが、この頃からTDKとの繋がりがあったのでしょうか。それにしてもこのブログ、TDK製のOEMが多いねw。
このCD-Rのジャケット裏に記載されていた、当時イメーションが発売していたCD-R関連機器のラインナップです。この上右にある「CD-Rレーベルプリンター」ってのがこのCD-Rでプリントできるプリンタみたいですね。やはり、プリント方式は不明。
今回紹介したシルバー・レーベルのプリンタブル以外にも、ゴールド・レーベルとホワイト・レーベルのプリンタブルが、メーカー・レーベル(手書き専用)のゴールド・レーベルが存在していたようですね。
なおイメーションは当初、本社を旧・住友スリーエムに近い世田谷区用賀に置いていましたが、後に渋谷区神宮前にある青山オーバルビル(写真)に移転しています。日本法人解散直後まで所在していたようです。
この写真は樋上いたる先生の個展に行って来た時に撮影してきたものです。
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