2015年5月10日

PAL版SNESのソフトを入手

ハードオフにて珍品を発見。欧州(ヨーロッパ)にて出回っていた“Super Nintendo Enterteinment System(SNES)”のPAL版です。ちなみにSNESは日本では“スーパーファミコン”として親しまれました。
ちなみに上が日本でもスーパーファミコンのローンチタイトルとして大ヒットした“スーパーマリオワールド”で、下が日本ではジー・アミューズメンツ(LOZCブランド)というメーカーが発売していた“鈴木亜久里のF-1スーパードライビング”というソフトみたいです。欧州向けではアルトロンブランドだったようですね。


パッケージの比較。箱の大きさは北米のSNESと同一です(写真左下のスターフォックス)。ちなみに日本のパッケージ(写真右)はちょうどVHSビデオと同様のサイズで、ビデオラックがそのまま陳列棚に使えることが考慮されていました。
ちなみに自分もスーパーファミコンの箱はナカバヤシかなんかのビデオケースを使って保存しています。



面白いのが中身のカセットで、北米版SNES(写真下)では日本版と比べると角張った物を使用しており、双方は物理的に挿入できない仕組みになっていましたが、PAL版SNES(写真左)では日本版スーパーファミコン(写真右)と同様のカセットを使用していました。
ただし、映像方式が異なり、日本と北米ではNTSC方式を採用しているのに対し、欧州ではPAL方式を採用しているためカセットサイズは同様でもハードの作りが違うので日本のスーパーファミコンで遊ぶことはできません。

ちなみにカセットの裏も。カセットの型番は欧州が「SNSP-006」、日本が「SHVC-006」、北米が「SNS-006」と全て“006”で統一されています。
ちなみに日本版のスーパーファミコンカセットの初期は上部の刻印に型番が記載されていましたが、 後期版では写真左上のPAL版同様、上部刻印が任天堂ロゴのみに変更されています。これはPAL版が日本版のカセットと同様であるための変更であったのでしょう。

日本版 vs PAL版カセット内部比較。基板は日本版が“SHVC-1A1B-02”でPAL版が“SHVC-1A1B-06”となっていますが、乗っているチップはほぼ同様のものでロット違いと言って構わないと思います。
もう一つの違いは基板左下に付いているCICというセキュリティーチップで日本版が“D411”、PAL版が“D413”となっています。この違いも日本版のスーパーファミコンでPAL版がプレイできない一因となっています。

ちなみにPAL版のSNESでは“Distributed by BANDAI(U.K. Ltd.)”との記載があり、バンダイのヨーロッパ現地法人がPAL版SNESの販売を担当していたことが伺えます。
箱の裏側をよく見てみると(写真上箱右の赤い囲み部分)、日本版の“スーパーファミコン”と北米版の“Super Nintendo Entertainment System”との互換性が無い旨の注意書きがちゃんと書いてありますね。




FOR USE WITH SUPER NINTENDO
ENTERTAINMENT SYSTEM CONTROL DECK ONLY.
NOT COMPATIBLE WITH JAPANESE "SUPER FAMICOM" AND U.S.
VERSION "SUPER NINTENDO ENTERTAINMENT SYSTEM"
CONTROL DECK.

0 件のコメント:

コメントを投稿

この記事に何か意見があればお願いします。
記事に無関係なコメントはバッサリと削除しますのでよろしく。