2014年9月8日

EDEC SD Repeater SDE-100

ハードオフで見つけた珍品。エデックのSDリピーターです。SDリピーターとはエデックが発行する英語教科書“PROGRESS IN ENGLISH”用のリスニング教材で、かつてはCDリピーターと呼ばれるCD-ROMを使った教材でありましたが、現在はSDカードを用いたものに変更されており、手のひらサイズでぐんと小さくなっています。
CDリピーターはソニーブランドのものとエデックブランドのものの2種類が存在しましたが、SDリピーターはエデックブランドのみとなっています。


裏側。このSDリピーターはCDリピーターの開発元がソニーであった経緯から、引き続きソニー製造であると言われています。現に銘板やシリアルナンバーの印字、ネジ部分の矢印などソニーのテレコなどに見られた特徴にそっくりです。
ちなみに生産国は日本。さすが定価2万円近くしているだけはあります。ちなみにこれはジャンクで324円でした。



ちなみに中には専用のSDカードが入っており、パソコン上で見てみると2つのファイルが入っていました。いずれも特殊形式のファイルで他のオーディオプレイヤーやパソコンでは再生できないようです。
また、このファイルを別のSDカードにコピーしてもプロテクトで再生できないようです(まぁ、当たり前ですね)。




それでは、普通の音楽ファイルは再生できないの?と言えば、そうでなく、SDカードに収めたMP3ファイルが再生可能とのこと。これを買った時は専用のSDカードしか使えないと思っていましたから、これは思わぬ収穫でした。さすが2万ry。
ただし、SDHCカードは非対応でSDカードの2GBまで対応しているようです。非SDHCカードの4GBは動作未確認ですが。



MP3再生時の液晶画面。液晶はドットマトリクスディスプレイですが、ID3タグなどは表示出来ず、曲数と時間表示のみという極めてシンプルな表示です。まぁ、これはオマケ機能ですからね。しょうがない点でしょうか。
ちなみに[REPEAT]ボタンを押せば一曲・全曲リピートが可能、電源を切っても電池やSDカードを取り外さない限りは再度電源投入で聴いていた曲の途中から再生できるリジューム機能も搭載しています。

改めて本体を見てみると、ボタンやスピーカー位置が往年のソニーのテレコにそっくりでオールドソニーファンには惹かれる物があります。恐らくではありますが、CDリピーターの後継機種ということで操作系が似通ったものになったためと推測されます。
2段テンキーもMDウォークマンの1号機(MZ-1)を彷彿とさせ、いいなぁ…。



最後にリスニング教材として使わずに、デジタルオーディオプレイヤーとしての評価ですが、SDカードにMP3ファイルを入れるだけで再生できるので、手軽で便利です。音もヘッドホンに聞く分に関してはホワイトノイズなどもなく良いです。リピート機能やリジューム機能も付いているので実用にも耐えると思います。フォルダ再生機能が欲しかったですがこれは欲張り過ぎでしょうか。
欠点としては、ヘッドホン使用時に関しては問題ないのですが、スピーカー使用時の電池寿命が早過ぎる点でしょうか。 ここはリスニング教材ゆえの欠点なのかも。ボリュームは回す方式のボリュームですが、可変抵抗を用いたタイプではなくデジタルボリュームになっており、急に回すと音源によってボリュームが上がり下がりする所でプチノイズが発生する点がありました。
おまけ。中身を分解。これは裏ぶたを開けた時のメイン基板裏。使用電池は単4・2本。SDカードスロットが凄く目立っています。
中を開ければ“SONY”という文字が現れるのかな…、と期待していましたが“EDEC SDE-100”になっていました。残念。





メイン基板表。真ん中には心臓部であろうTexas Instruments社のDSP“TMS320”が、ヘッドホン/マイクジャック側にはデコーダ兼スピーカドライバらしいWolfson Microelectronics社の“WM8978”が見えます。

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